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シノイズム

考察,実業論,アイティー,ライフハック

【取材】安保法案について自衛官に直接聞いてみた

連日ニュースやネットを賑わせている安保法案。

2015年7月15日に衆院平和安全法制特別委員会で採決されました。

「私は、僕は、こう思う」という意見をたくさん目にする。自衛隊員を戦地に行かせるな!自衛隊員を守れ!など、隊員の危険を心配する声も多く聞かれるが渦中の自衛官自身はどう考えているのか? 

直接聞いてみました

すべての自衛官に聞き込みをしたわけではないので、自衛隊の回答と捉えずに、あくまでも現場の声の一部として知ってもらい、考える材料にしてもらえたらというのが趣旨である。

 

「安保法案って自衛官としてどう考えているか」

とシンプルな質問に対しての回答は以下の通り。

 

 

(元陸上自衛隊所属:男性)

フィクションでは誰かを守るための戦いに涙を流すのに、日本ではその戦いが「悪」になるのはダブルスタンダードだよね。

自衛官の中にも歴史認識や国際社会についての知識の差、考え方の差はあるけれど、過去の戦争についても「なぜ戦争が起きたか」を冷静に学ばなきゃダメ。

集団的自衛権無くして安全保障は成り立たない。

 

(陸上自衛隊所属:男性)

防衛を前提に入隊した身としては、交戦を前提の任務には賛成できない。

交戦が必要な任地に行く必要性を感じない。

もしもこの先、危険地域に行けと言われた時、拒否できるのか。

建前として選択肢を与えられるとしても、風潮や体裁的に断れる空気じゃ

なくなりそう。

 

(航空自衛隊所属:男性)

あまり知られていないかもしれないけど、領空侵犯、他国の軍用機接近なんて日常茶飯事。

スクランブル(緊急発進)を知ってるから、余計危機感を感じるのかもしれないけど、今の自衛隊の権限じゃ本当にやばい時、「国防」すらままならないんだよ。

法案が通ることで緊急時の情報交換や指示がスムーズになること、共有しやすくなることで、むしろ戦争から遠ざかるんじゃないかな。

 

戦争を仕掛ける法案とみなして騒がないで、戦争回避、守りを固めるためには必要な法案だという視点からも考えて欲しい。

仮に攻められた時、撃たれてから撃っていいですかなんて聞いてる暇ないでしょう。許可が下りないから守れませんでしたで納得してくれるのかな。

 

(陸上自衛隊所属:男性)

イラクに行った身としては、今のままだと死んでしまうと思ってる。柔軟性に欠ける指示、制限だらけの中、戦場で何ができるんだと。

わざわざ国外の戦闘に首を突っ込むなって意見はもっともだとおもうけど、仮にこの先国内でそういう有事が起きたら、誰が守るんだ。

国外から戦争を持ってくるなって雰囲気だけど「不本意にも攻められる」可能性を捨ててちゃだめだよ。

これは隊内でも賛否分かれる難しい話だよね。でも俺の意見としては、国防のための最低限の武力は必要だと思う。ミサイルを「戦争反対」のプラカードで叩き落とせるなら話は別だけど。 

国防、救命、消防、治安維持、これらがスムーズに、現場でベストな判断ができなきゃ意味がないよ。

 

  

一番の当事者とも言えるのは彼ら自衛隊員達。少なくとも我々一般人よりも知識、認識はかるかに高いであろう彼らの生々しい声、考えを聞いて何を思うだろうか。 

 

今年は終戦70年目。

 

その節目に、私たちは平和についてもっと本気で考えなければならないようだ。

 

そのためには、片側同士で正しさを競うのではなく、お互いを尊重し合い真ん中へと歩み寄る心をまずは持たなければいけないのではないだろうか。

 

 

 

 

取材にご協力いただいた現役、退役自衛官の皆様、貴重なご意見、ありがとうございました。(本記事はジャーナリストとの共同制作記事となります)

 

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