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シノイズム

考察,実業論,アイティー,ライフハック

【沖縄】 普天間基地辺野古移設問題を考える 【基地】




ポリタス様の記事にいいきっかけをいただいたので、今日は沖縄普天間基地辺野古問題について自分なりの考えを書いてみようかと思います。

辺野古に暮らす私たちの願い(飯田昭宏)|ポリタス 沖縄・辺野古――わたしたちと米軍基地問題

 

 

はじめに。

筆者は2014年9月に関西から沖縄へと移住しました。今は中頭郡北谷町美浜という中南部に住んでいます。自宅の山側は延々嘉手納基地の敷地になっており、毎日自宅上空を戦闘機や軍用ヘリが轟音を立てながら飛び回っています。又、宜野湾市の普天間も車で20分程度のご近所様?です。

騒音や危険性などの基地問題は近くに住んでいる人からすればものすごくリアルで、寝ている時に飛行機の轟音が聞こえると自宅に突っ込んで来る悪夢を見て飛び起きるぐらいすごい音です(笑)

なので、住民の方の不安や迷惑は人並みには理解できるつもりです。

という前提がありつつ、筆者は単純に「戦闘機かっこいい!」ぐらいしか思わないです。(笑)これは戦車や装甲車を見ても同じ感想です。何に使われるものか、というのは十分理解している上で、現実にそこにある物としての感想は、「かっこいい!」です。全くの個人の感想でしかないですが、理屈じゃないのでしかたないです。

騒音も、現実にあるんだから仕方ない。そこにわざわざ住んでるんだし地域の特色や現実と共に生活するというのはそういうこと。慣れればなんてことなくなった。

 

さて。こんな脳天気な移住民者である筆者ですが。(うちなーんちゅには怒られそうだが...)

1人の大人として、それなりに政治や地域の現状などには当然に目を向けます。住んでみて、沖縄の現実に触れてみて、色々な部分で色々なことを思います。ここは今回は一つ一つは触れませんが、テーマである普天間基地辺野古移設に絞って言えば、実際に住んでリアルに見た人間と本土から間接的に観ている人間とではかなーーーーり認識に差があるだろうということ。

 

一般的に辺野古移設へ反対されている方の理由ってどんなものでしょう?

 

珊瑚礁を破壊し美しい海を埋め立てること。

地元住民の負担。

県外移設の公約。

沖縄へだけ基地の負担を押し付けるな。

戦争を助長する軍用基地はNO!

 

普天間移設に限らず沖縄の米軍基地、施設は縮小の傾向にあり、辺野古に関してはタイミング的に安保法制と相まって増して過敏になっている部分も否めません。

 

では、沖縄という地での生活の中で現実的に直面している沖縄県民としての考えを述べていこうかと思います。

 

辺野古移設反対運動は実に政治的である

これは間違いなく。

「美しい海と珊瑚礁を守ろう!」「ジュゴンを守ろう!」なんてとても同情しやすい理由ですが、那覇空港の第二滑走路をはじめ、埋め立て計画は無数にあります。

 

http://www.ne.jp/asahi/awase/save/jp/data/higatagenjyou/okinawatizu1.jpg

沖縄の埋立地と埋立計画(沖縄の渚の現状)

 

自然保護を掲げて反対運動するのであればなぜ他の埋立地でも同様に声を上げないのでしょうか?

2015年2月初旬、ある方にきっかけをいただき、実際に辺野古へ視察に行ってきました。

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みなさん楽しそうに談笑されていました...カメラを向けると男性たちが寄ってきて薄ら笑いで「どういう撮影?」みたいなことを話しかけてきました。主観的な感想にすぎませんが、筆者には、到底何かを守るために戦っているようには見えませんでした。

 

問題点のすり替え

どう政治的であるかは主題とはそれるので今回は言及しませんが、そもそもは自由権の行使においては守るべきことを守っていれば自由ですのでこの抗議運動に反対とかそういう話をするつもりはありません。(守るべきことが守られていないってのはまた別の機会に)

しかし、やはり大きな矛盾は感じます。

そして一番の問題点は、そもそもは老朽化し危険な普天間基地を移設しよう、という話だったはず。その移設先の問題としての議論であったはず。

写真を見てもらえればわかるように、それがいつの間にか環境保護問題にすり替わり、国と県の押し問答に時間を割いている始末。

最優先すべきは宜野湾市民、普天間周辺市民の安全であり、環境保護の前に人命保護の議論を進め一刻速やかに解決すべきではないのだろうか。

 

当事者は蚊帳の外

前述したポリタス様の記事でも言及されていましたが、当事者の意志や条件、生活や未来が尊重されていないのが現実です。報道でしか認識していない方にはもしかしたら辺野古地元住民が先陣きって反対していると思われている方もいるかもしれません。

しかし、辺野古地元住民の過半数以上は移設受け入れなんですよね。総意と言うのは憚られますが民主主義の定義に当てはめるなら「辺野古住民の意思は移設受け入れ」と言ってしまっていいでしょう。

先に「実に政治的である」と言ったのはこういう部分の矛盾にもあるのですが、それもまた別の機会に。

 

客観的に見ていて筆者が思うのは

 

地元住民の意志や未来がイデオロギーの犠牲になっている

 

ということです。

こういった事実をねじ曲げて伝えられ、ズレた間合いで右だ左だ賛成だ反対だと騒いでいる我々国民はさしずめプロパガンダの犠牲者、と言いたい所であるが残念ながらエゴイズムという加害者、ともなり得る我々の浅はかさには反吐が出る次第だ。

 

兎にも角にも、地元住民の意志や未来は国に蔑ろ(ないがしろ)にされ、県に足を引っ張られ、無知な国民のズレた正義感を押し付けられ、政治的第三者に弾圧されるという踏んだり蹴ったりな状態です。

 

沖縄基地負担率の勘違い

これはよくある勘違い、というか認識違いなのだが、「日本の米軍基地のほとんどが沖縄に集中し負担をかけている」というものがある。

一般的には、75%が沖縄に集中していると言われていますね。

しかしこれは大きな勘違いです。勘違いさせられている、が正しいでしょうか。正確には約23%です。これは渋々ながら沖縄県も認めた事実です。

 

gohoo.org

この認識をややこしくしているのは日米地位協定にあると思います。要約して簡単にまとめると、

 

①米軍専用の基地、施設、区域(キャンプ、住居施設含む)

②米軍施設だけど自衛隊も使っていいよ、って施設(日米地位協定)

③自衛隊施設だけど米軍も使っていいよ、って施設(日米地位協定)

 

日米地位協定においては米が優先的、と考えてください。自衛隊基地であれど例えば有事の際や米軍が必要だと判断した場合は優先的に使用できる、ということです。

この①~③の解釈において①、②のみを米軍施設と考えた場合の沖縄基地負担率が75%、ということです。

しかし日米地位協定という枠組みで見れば、③も米軍が優先使用している(もしくはできる)施設であり、それを①~③を分割して考えるのではなく全てひっくるめて「米軍基地・施設」として考えるのが本来の考え方、というのが防衛省、米国の認識であり、沖縄県も認めているもの、ということです。

で、この日米地位協定を前提に①~③を米軍施設と考えた場合の日本国土における沖縄基地負担の割り合いは23%となるわけです。全国に自衛隊基地や施設がたくさんありますからね。要するに、日米どちらかの基地に限らず「軍用と思わしき設備や装備、乗り物が置いてあり稼働でき、利点もリスクも等しく存在する広域専有区域」は沖縄だけに集中してるわけじゃない、ってことです。

 

自分で書いててもなんだか屁理屈みたいに感じるので勘違いされる方が多いのも納得なのですが(笑)、75%と23%、どちらが正しいかは国際的認識と国家認識、県の容認ということを考えれば23%、で間違いないでしょう。政府もここらへんもっとわかりやすく説明する必要がありますよね。

筆者の理解と認識が完璧に正しいかは専門家でない以上賛否あると思いますのでご自身で補足いただければと思います。

 

沖縄に基地は必要か

普天間基地辺野古移設、というテーマだと最終的にこの疑問は避けて通れません。

では、筆者の答えは...

 

 

絶対に必要です。

 

もちろん国土防衛上重要ということもあります。国防や基地、という話題になれば集団的自衛権や安保法制にまで話が及んでしまいそうになりますがここはグッと我慢するとして、国防において現状基地は不可欠であるが、基地=国防に限らない、という観点で話をさせていただこうかと思います。

 

沖縄における基地の役割りで重要なものがあります。それは

 

シーレーン(海上輸入ルート)の堅守。

 

 

 

このTwitterの文章内容は筆者の意見ではないので一旦無視していただいて、画像を見てくださいね^^; (引用ルール上、文章ごと貼り付ける必要がありますので)

 

現在、中国のシーレーンを支配しようという動きが活発化していますね。尖閣諸島やフィリピン海域周辺の領有権を主張し埋め立て強行などの行為は採掘権目当てでもありますが大きな目的はこのシーレーンの支配にあります。

さて。

石油や食料を輸入に頼っている日本がこのシーレーンを中国に支配されたらどうなるでしょう?それはイコール日本を支配されるということになります。

国民の現代的生活ももちろん成り立ちません。どころか、餓死者が出るでしょう。国防上においても深刻な危機であり、敗北でもあります。防衛手段において燃料は当然に重要です。だからこその中国の動きとも言えるでしょう。

 

oceans.oprf-info.org

 

脅威は中国だけではありません。中東のテロリストや海賊なども大きな脅威です。これらを牽制し抑止するためにも基地は必要ですし、とくに沖縄は重要な拠点となります。国民の生命安全財産及び国際平和を維持するための国家安全保障戦略上、集団的自衛権が大きく関わっているのです。

なぜならば、在日米軍は本来日本を守るためのものではなく米国の利益、及び国際調和(建前上は)を守るために存在するからです。日本の防衛や国家安全保障上の責務はあくまでも日本が行うべきであり、当然米軍に丸投げというわけにはいきません。その国防戦略に米軍の力が必要なのであれば責務を果たせるだけの自由度が必要ということ。

ちなみにですが、自衛隊だけではシーレーンは広域すぎて全く守れません。

 

石油や食料、資源を凍結される。なにか思い当たりませんか?

 

そうです。先の大戦の大きなきっかけの一つとなったのがこの資源輸入の凍結でしたよね。

 

もちろん、現代はそれこそオスプレイなどの輸送機や技術の発達で沖縄でなくても人員、機材の輸送、防衛や牽制は可能です。ですが、やはり尖閣諸島やフィリピン諸島、シーレーンの重要区域にほど近い沖縄に基地を置くことは牽制や圧力をかける意味では大きいと思います。万が一のスクランブルの対応力が距離によって落ちてしまうのも防衛上致命的です。

例えばですよ。誰も損しなくてお金が降って湧いてきて自然も破壊されなくてなんてファンタジーな条件がもし存在するなら、もっと基地を増やしてもっと人員や設備、装備を増やすべきとすら思います。

 

まとめ

基地はいらない!という人がいるのは心情としては理解します。イメージとしてはどうしても戦争と結びついてしまいますし装備や轟音は物騒。危険も伴う。広大な敷地が必要である以上自然も破壊するでしょう。

とくに戦争で大切な人を失った方や大変な思いをされた方、そういったお話を聞いて育った方には受け入れがたい場合もあるでしょう。

 

しかし、足元を見て大局を見失えば大切な足元から全てを失うことになります。

前述したように、政治的な印象操作もたくさんあります。それは自由権といった思想や発言の自由が認められている以上はそれを弾圧することはよくありません。筆者は安保法制、というよりも現政権、政府のスタンスが正しいとは思いません。かと言って頑なに反対、というのも違うと思います。どちらにも利点欠点があり、議論というのはどちらが正しいかではなくどちらの良いところも擦り合わせてより良い結果を導き出すべきだと思っています。

 

どうか安易なイメージや知識だけで賛成だ反対だと思わないでほしい。

例えば基地反対、辺野古移設反対、安保法制反対、集団的自衛権反対、全くその通りになったとすれば即座にシーレーンは支配されるでしょう。そうなればどうなると思いますか?

シーレーンを支配されないための戦争、もしくはシーレーンを奪還するための戦争、もしくは他国に不当に支配され、文化的な生活、生命、財産の安全が担保されない状態に置かれる。

「戦争反対!」なのは誰しも同じ。しかし安易な思想や活動が戦争を招く、そんな未来もなきにしもあらず、なのです。

 

かと言って基地賛成!辺野古移設賛成!安保法制賛成!が正しいわけでもないということです。様々な事情や背景、現状と未来、色々熟考して、議論して、練磨して、成熟した結論が必要です。そういう意味では、筆者の考えも一つの主観に過ぎないのかもしれないし深さに至らない戯言なのかもしれません。

 

自然を壊すから反対。わかります。

沖縄に住んでいればこの自然の素晴らしさ、それを守りたい気持ち、よく理解できます。筆者は39歳のこの年になるまで海がこんなにも美しく、広いものだなんて知りませんでした。はじめて沖縄の海を見た時はそれはそれは感動したものです。今でも毎日眺めに行っています。

しかしそれでも、そんな自然を犠牲にしてでも優先すべきことはあります。それは我々の、若者の、そしてこれから生まれてくる人たちの命と生活、そしてそれらを担保する国益です。それを奪われる事態になる時、その大切な自然も根こそぎ奪われるでしょう。

 

基地は危ない。戦争のためのもの。わかります。

しかし、こうは考えられないでしょうか?攻撃するための槍ではなく、守るための鎧なのだと。

 

そして、今回の辺野古移設問題に関していえば、何より優先され尊重されるべきは地元住民の方々の意志や意見、条件であることを認識すべきであり、その実情が広く周知されるべきだと思ったのが今回記事を書かせていただいた一番のきっかけです。

 

ポリタス様、とても参考になる記事をありがとうございました。

辺野古に暮らす私たちの願い(飯田昭宏)|ポリタス 沖縄・辺野古――わたしたちと米軍基地問題

 

肯定否定賛否あるかと思いますが少しでも何かを感じていただけたらシェアなどいただけると励みになります。

 

 

 

 

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